【要注意!】金融マンが教える「不動産投資に向かない人」の特徴3選

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こんにちは。しゅんりょうです。

最近ではサラリーマンでも不動産投資を始める人が増えています

株や債券などの金融投資と違い、不動産投資は事業として行うので、金融機関から借り入れを行うことができます。
手元資金が十分ではない方にとっては、借り入れを行ったうえで大きな投資を行えるのが不動産投資の魅力です。

私は約15年のあいだ金融業界にいて、不動産投資を行う人に対する融資相談業務に携わってきました。
その経験の中で、不動産投資に向いていない人には特徴があると考えています。

今回は、「不動産投資に向かない人」の特徴を3つご紹介します。

ただし、あてはまっていたら「絶対に不動産投資できない!」というものではありません
「その状態のままだと失敗するリスクが高いですよ!」というところをまとめています
もしあてはまっていた場合にも、どのように考えて取り組んでいけばよいかも説明していますので、不動産投資を検討されている方、何となく興味がある方はぜひ参考にしてみてください。

この記事を書いた人
しゅんりょう
  • 金融業界15年超のサラリーマン
  • 証券外務員1種・ファイナンシャルプランナー
  • 仮想通貨運用中(ビットコイン・イーサリアム)

九州地方在住のサラリーマン。アラフォーから40代の方をメインターゲットに、金融・投資・仕事に関する有益な情報、子育てやライフスタイルに関するお役立ち情報をお届けしています。

目次

【結論】不動産投資に向かない人の特徴3選

早速結論です。
不動産投資に向かない人の特徴は、以下の3つです。

不動産投資に向かない人の特徴
  • 短絡的な人
  • 人づきあいが苦手な人
  • 素直な人

それぞれの特徴については、この後解説していきます。

なお、前提として不動産投資に関する勉強を行っていることは、当然ながら必須です。
不動産投資に限らず投資やビジネスを始めるときには、その内容や基本的な仕組みについて最低限の勉強を必ず行って下さい。

たまに、

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不動産投資は儲かると聞きました!

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友人がやっているので僕もやってみたい

という理由だけで、ほとんど勉強もせずに融資の相談にくる方もいらっしゃいますが、そういう方に対しては融資はできませんし、仮にできたとしてもその後の経営で苦労するケースが多いです。

不動産投資に関する勉強をしたとしても、3つの特徴を持っている場合には不動産投資がうまくいかなくなる可能性がありますので、あてはまる項目があった方は、ぜひ改善に役立ててください。

不動産投資に向かない人の特徴① 短絡的な人

一つ目は、「短絡的な人」です。
常に目先のことしか考えていない人は、不動産投資で収益をあげるのは難しいです。

とりあえずお金を借りて物件を買えればいい?

不動産投資はほとんどの場合、金融機関から融資を受けて物件を購入します。
お金を借りられるかどうかは、不動産投資においてとても重要な要素の1つです。

ですが、はっきり言って「お金さえ借りられれば、あとはどうにでもなる」と思っている人が多いです

融資のご相談に来られる方の中にも、

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いくらぐらいまで借りられますか?

とか、極端な人になると

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どうやったらお金を貸してもらえますか?

と言われる方もいました。

これは別のビジネスに置き換えると、
「仕入れ価格をいくらまでならまけてくれますか?」
とか、
「何をしたら高く買ってくれますか?」
と、取引先に聞いているのと同じです。

ビジネスであれば、それを戦略的に考えて取引先と交渉しますよね?
それを金融機関の担当者に聞くことは、「私はとにかくお金を借りられればいいんです!」と言っているに等しいです。

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そういう短絡的な方に、融資をすることはできません。

最後に手元に資金が残っていて、ようやく利益になる

仮に融資が受けられたからと言って、それだけで不動産投資がうまくいくわけではありません。
融資を受けて物件の売買契約が完了し、自分の賃貸物件が持てた瞬間は、達成感に満ちあふれることは理解できます。

しかし、物件を購入した後も、やるべきことはたくさんあります。

例えば、

・外観や水回りの状況確認
・それらの修繕のための管理会社やリフォーム会社との打ち合わせ
・入居率や家賃を維持したり改善したりするための方策の検討
・入金や借入金返済、経費の支払いなどの資金管理

などです。

F1レースに例えると、物件を購入した状態は、スタートラインに立ったに過ぎません。

ドライバーは、
・タイヤや部品の消耗や、ガソリンの消費量に気を配り、
・ピットインしてメンテナンスを行い、
・事故やトラブルによるリタイヤを回避しつつ順位を上げていき、
ゴールを目指します。

もし、スタートした後に、何も考えずに走り続けたらどうなるでしょう?
きっと完走はできないばかりか、マシントラブルやクラッシュでリタイア!という可能性が高くなりますよね。

不動産投資も同じです。

お金が借りられればどうにかなる、物件を購入すればどうにかなる、と安易に不動産投資を始めた場合、途中で入居率や家賃が下がったり、トラブルが発生する可能性が高まります。
最終的に収益が確保できなかったり、最悪の場合銀行借り入れが返済できなくなることも考えられます。

不動産投資は最初に大きな金額を支払った後そのリターンをコツコツ回収していくと言う長期的なビジネスモデルです。
長期的に事業を行っていこうという考えを持ってない人は、途中で失敗をしやすくなります。

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短期的な視点しか持っていない人は、残念ながら不動産投資に向いていないと言わざるをえません。

不動産投資に向かない人の特徴② 人づきあいが苦手な人

二つ目は、「人づきあいが苦手な人」です。
物件が収益をあげてくれる不動産投資ですが、人とのかかわりが重要になってきます。

不動産投資は不労所得だから人づきあいは必要ない?

不動産投資はうまくいけば不労所得を得られるイメージがあるので、いろんな人との付き合いが苦手な人は魅力を感じることが多いようです。
しかし不動産投資はれっきとしたビジネスであり、実際にはいろんな人とかかわる中でうまく人間関係を構築していかないと、なかなか思うような収益を上げることができません。

少し考えるだけでも、

・売買にあたる不動産業者さん
・購入した物件の管理業者さん
・実際に入居してくれる人(特に商業テナント)
・借り入れを行う金融機関の担当者

など付き合う人は多岐にわたります。

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多くの人との関わりあいの中で事業を運営していくことになりますから、コミュニケーションスキルはむしろ必須と言ってよいでしょう。

実績をあげているオーナーほど、人づきあいを欠かさない

実際に私の知っている不動産オーナーさんで、特に大きな成功をあげていらっしゃる方は、自分だけ儲けようとせずに、周りの業者さんへの配慮を欠かさない方ばかりです。

不動産事業を拡大していくには、良質な物件を継続して購入していく必要があります。
そのためには、不動産業者さんと良好な関係を構築しておくことは絶対条件といえます。
すでに地域の不動産業界で十分な地位を築いているのであれば、定期的に良質な物件を持ち込んでもらえる可能性も高まります。
そうでなければ、せめて不動産業者との人間関係が構築できていなければ、継続的に良質な物件を紹介してもらえる可能性はゼロに等しいです。

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自分だけでなく周りの人も幸せにしながら自分の収益も徐々に上げていくというような、周りに配慮できる人でなければ不動産投資で成功することは難しいです。

不動産投資に向かない人の特徴③ 素直な人

三つ目は、「素直な人」です。
厳しいですが、業者さんなどの意見を鵜呑みにするだけでは、うまくいかないことも多いです。

周りの人の意見を鵜呑みにしていませんか?

 
不動産投資にあたっては、不動産業者さんなどいろいろな人から話を聞く機会が多くなります。
その人たちの話を鵜呑みにしてすぐに受け入れてしまう素直な人は、注意が必要です。

不動産投資を検討したときに、まず初めに会うのは不動産業者さんになることが多いです。
不動産業者さんも親切に説明をしてくれると思いますが、ビジネスとしてあなたと会話していることは必ず念頭に置いてください
また、ごく稀に、儲かりさえすればお客さんのことはどうでもよいと考える業者もいるので注意が必要です。

すべての不動産業者さんが儲け最優先のビジネスをしているというわけでは断じてありません
良心的な業者さんも大勢いらっしゃる一方で、お客さんのことを考えない悪徳業者もごく一部存在するということです。

良心的な業者さんでも、業者さんの事情によって提案してもらえる物件が変わることは十分考えられます。
面談の際には、相手の言うことを鵜呑みにせず、「健全に疑う心」をもって臨みましょう。
交渉時に相手の意向を理解しつつも自分の考えを貫き通して、納得いく物件を良い条件で購入することが大切です。

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高額な投資になりますから、相手の意向に流されず、自分でしっかり考えて購入したいですね。

不動産投資はビジネス!ポジショントークされるものとして対応する

面談にあたって、不動産業者さんたちのビジネスモデルを理解しておくことは重要です。

兵法論で有名な『孫子』にも
「敵を知り、己を知れば、百戦して危うからず」
という有名な格言がありますね。

不動産業者さんは敵ではありませんが、交渉相手という意味でビジネスモデルを理解しておきましょう。

不動産業者さんは、物件の売買の際に、売主と買主からそれぞれ手数料をもらうことでビジネスを行っています。
つまり、物件が売れなければ収益が上がらないのです。

・考えないといけないのは、どんな物件が売りやすいか、また売りにくいかということです。

・条件の良い物件は買いたい人が多いので、すぐに販売することができます。
逆に、条件の良くない物件をどのように売却するかが、不動産業者さんとしては重要になってくるわけです。

・不動産投資を熟知した人であれば、条件が悪いことがすぐにわかります。
そこで、不動産投資初心者の方に紹介するという可能性がないわけではありません

この事情をあらかじめ理解すると、自分で納得いくまで考えることの重要性を理解してもらえると思います。

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なんでも斜に構えて否定するのではなく、「健全に疑う心」を持って落ち着いて考えることが大切です。

【まとめ】ビジネス目線を持って取り組める人は不動産投資に向いています

今回は、不動産投資に向かない人の特徴について3つあげました。

逆に言えば、この特徴と対になる意識を持っている人は、不動産投資を始めてもうまくいく可能性が高いです。

不動産投資に向いている人
  • 長期的思考のある人(⇔短絡的な人)
  • 「健全に疑う心」を持っている人(⇔素直な人)
  • 人づきあいができる人(⇔人づきあいが苦手な人)

共通して言えることは、これらは「ビジネスに必須のスキル」であるということです。

不動産投資は「投資」という言葉がついていますが、株や債券の金融投資とは違います。
株や債券は、お金を投入した後は、お金が勝手に仕事をしてくれます。

しかし不動産投資は、物件を買ったあとも管理会社と打ち合わせをし、物件を定期的に補修しながら長期的に物件から家賃を受け取れるように継続して管理していく「ビジネス」です。
ビジネス目線を持っていないと、事業で思ったような収益を得られないばかりか、劣悪な物件を高値で買って資金繰りが立ちいかなくなる可能性だってあります。

不動産投資をお考えの方は、投資に対する勉強はもちろんのこと、実際の事業運営で必要なビジネス目線での考え方についてもぜひ学んでいただきたいと思います。

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