【知らないと損する!】金融マンが教える預金の本質 ~銀行の決算書を見ればわかる~

こんにちは、しゅんりょうです。

突然ですが皆さん、他人にお金を貸したことありますか?
普段まとまったお金を貸すことって、あんまりありませんよね。

でも、実はほとんどの人が、知らない間にお金を貸しているんです。

誰に・・・?
 

答えは「銀行」にです。

 
今回の記事では、以下の内容を説明しています。

記事の内容
  • 預金は銀行にとって「借金」です。
  • つまり、預金者は0.001%で銀行にお金を貸しています。
  • 余裕資金まで超低金利で銀行に置く必要はありません。
目次

【預金の本質】預金は銀行にとって「借金」

決算書を見ると、預金の本質がわかる

一般の企業と金融機関では、「預金」の意味合いが全く異なります。

カンタンに言うと、以下の通りです。

  • 一般企業では、預金は「資産」
  • 金融機関では、預けられた預金は「負債」

文章で詳しく説明すると、少し難しくなってしまいます。
一般企業と金融機関の決算を見比べるとわかりやすいので、比較してみていきながら説明します。

一般企業では、預金は「資産」になる

ここでは例として、「ユニクロ」や「GU」ブランドでおなじみの「ファーストリテイリング」の決算を見てみましょう。

ファーストリテイリングが持っている預金は、「資産の部」に記載されています。

まさに、「預金として銀行にあずけていて、いつでも引き出して使えるお金(=資産)がこれだけありますよ」という意味ですね。

余談ですが、預金残高5,693億円って!すごいですね!
さすが日本を代表する優良企業です。

金融機関では、預けられた預金は「負債」になる

続いてはメガバンクである「みずほ銀行」の決算書を見てみましょう。

さきほどのファーストリテイリングは「資産の部」に預金が計上されていましたが、みずほ銀行の決算書においては「負債の部」に計上されています。

さて、「負債」とは何でしょうか?

カンタンに言うと、「借金」のことです。
返済の義務があるマイナスの財産のことを「負債」と呼びます。

実は、銀行から見ると、お客様から預かっている預金というのは、返済しなければならない借金なんです。
例えば、皆さんが普段ATMでお金をおろす行為というのは、銀行側から見たら、それまで預けてもらっていたお金をお客様にお返しするということ、つまりお金を返済しているのと同じことになります。

POINT

・普段預けている銀行の預金は、銀行から見ると返済しなければならない「借金」

意識せずに、銀行にお金を貸している

メガバンクの普通預金の金利は0.001%

現在、メガバンクを中心とした日本のほとんどの銀行の普通預金の金利は0.001です。
100万円を1年間預けてもらえる利子が、やっと10円です。
実際にはここから税金がひかれることになり、もらえる利息はさらに減ります。

これを銀行の側から見たらどうでしょうか。
銀行は、0.001%で皆さんからお金を借りていることになります。

しかも、この0.001%という金利は、銀行から提示されたもので、あなたと交渉して決められた金利ではありません。
預金するときに、無条件でこの金利を了承して預けているということになるのです。

定期預金であれば、少しは金利が高くなりますが、預金者と銀行の関係は変わりません。

超低金利で銀行に融資しているのと同じ

さて、もう一度質問です。

あなたは、100万円を年間10円の利息で融資しますか?

 
ほとんどの人は、「しない」と考えるのではないでしょうか?

しかし、あなたが普段銀行に預金を置いているという行為は、無意識に銀行に超低金利でお金を貸しているということになるのです。

POINT

・銀行に預金するのは、0.001%でお金を貸しているのと同じ。

【まとめ】運用すべき資金まで銀行に預けないようにしましょう

余裕資金を超低金利で置いておく必要はない

銀行預金は、給与の受け取りや公共料金の支払い、生活維持のために必要な貯蓄など、普段の生活に欠かせない機能を持っています。
一方で、現在のメガバンクの普通預金金利は0.001%と、資産を増やす機能は全くなくなっていると言ってよい状況です。

このような状況で、生活維持に必要な貯蓄以外の余裕資金までずっと預金においているのは得策ではありません。
余裕資金を0.001%で銀行に融資していると考えると、あまりにももったいない運用をしていると思いませんか?

資産運用に挑戦してみましょう!

国の政策もあって、銀行の預金金利は超低金利になっています。
一方で、サラリーマンの給与所得は全く増加しておらず、コストの増加で物価は上昇圧力がかかってきています。

このような状況で、以前のように財産のほとんどを預金で持っておくことは、かえってリスクになる可能性が増えてきました。
近年、資産運用の必要性が叫ばれているのはそのためです。

今は国の政策で、小額から始められる投資については、税制優遇が受けられるようになっています。
具体的な商品としては「IDeCo(イデコ)」「つみたてNISA」という商品です。
どちらも証券会社から加入することができます。

ネット証券であれば自宅で簡単に口座開設が可能です。
「楽天証券」「SBI証券」をお勧めします。
興味がある方はぜひ確認してみてください。

まとめ
  • 預金は銀行にとって「借金」です。
  • つまり、預金者は0.001%で銀行にお金を貸しています。
  • 余裕資金まで超低金利で銀行に置く必要はありません。
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