発達障害児の子育てから得た、よその子と比べない秘訣

こんにちは。ナオパパです。

子育てをしていると、

  • 良くないとわかってはいるけど、どうしても我が子と他の子を比べてしまう
  • 比べてしまったことを後悔して自己嫌悪に陥ってしまう

ということはありませんか?
 

ナオパパの長男シュンは、1歳半の時に発達の遅れを指摘されました。

公園に行くと、他の子どもたちが活発に走り回るのを見て、
「シュンは全然走れないな・・・」
「シュンより小さい子が遊具をよじ登っているのに、シュンはなんでできないんだ・・・」

そんなことばかり考えていました。
 

しかし、今はシュンの成長する姿をとても楽しみに、前向きにとらえています。

そう考えられるようになったのは、以下のことを理解したからです。

  • 人と比べてしまうことは、悪いことではない
  • 子どもの成長は、時系列でみる
  • 子育てで悩んでいるのは、自分だけじゃない

どれも言葉では何となく理解できることです。
しかし、それぞれについてエピソードや書籍で心に残ることがあり、より深く理解することができたので、ご紹介させていただければと思います。

目次

人と比べてしまうことは、悪いことではない

なぜ、よその子と比べてしまうのか

そもそも私たちは、なぜ、よその子と比べてしまうのでしょうか。

結論から言うと、よその子と比べているのは、あなたが真剣に子育てに向き合っているからです。

あなたが子どもの成長について自分のこととして向き合っていなければ、よその子と比べて悩まなくてもよいのではないでしょうか。

例えば、世界的なスーパースターが大活躍しているからといって、いちいち自分と比較して悩む人はいません。自分とあまりに境遇が違う人のことは、「自分には関係ない」と思うからです。

また、自分が全く興味がないゲームアプリについて、友達が「全国ランキングに入った!」と自慢してきても、うらやましいと感じる人はいないはずです。自分が関心がないことを他人がなし遂げても、嫉妬心は湧いてきません。

つまり、自分と全く関係がなく、自分が関心がないことを、人が比較することはありません。

逆に言うと、比べてしまう対象は、自分に関係があり、自分が関心を寄せていることなのです。

そういう意味では、よその子と比べること自体は悪いことではありません。

比べる気持ちを、悲観ではなくモチベーションに変える

繰り返しますが、よその子と比べてしまうことは、悪いこと自体ではありません。

問題なのは、比べたあとに、悲観したり、嫉妬したりする気持ちを持つことです。

比べた気持ちとその時に感じたギャップを受け入れ、それをどのように変えていくかを考えていきましょう。

POINT

よその子と比べてしまうのは、あなたが真剣に子育てに向き合っているから。
その気持ちを受け入れ、ねたんだり悲観したりするのではなく、現状を変えるためのモチベーションにしよう。

子供の成長は、時系列でみる

発達支援のプロは、その子の成長力を伸ばすことだけ考えている

シュンは現在、地元の発達支援センターで療育(※)を受けています。

療育(りょういく)・・・発達の遅れがある子供に対して、支援計画を実施することにより、自立や社会参加をサポートしていく取り組み

療育の先生と定期的に面談する機会があるのですが、先生たちはいつも

「入所したときより体幹がしっかりしましたね!」

「1か月前よりペンの持ち方がうまくなっていますね!」

と、必ず今までよりどの程度できるようになったかを話してくれます。

先生たちは、成長には個人差があることを熟知しています。発達の遅れがみられる子どもは、特に個人差が大きいので、他の子と比べることには意味がないのです。

「考えるべきことは、他の子と比べることではなく、その子の成長力をどうすれば最大限に引き出せるか」と言われたことが深く印象に残っています。

成長とは、「以前と比べてどのくらいできるようになったか」

成長とは、「他者比較」で見るものではなく、「時系列」で見るものです。

他者比較の目線だと、同時期の他の子との差が気になり、できていないこと自体に悩んだり、落ち込んだりしてしまいます。

時系列の目線を持つと、以前と比べてどのくらいできるようになったか、また、成長が継続しているかを確認することができ、
「今度はこうやって声をかけてみよう」
「次はもう少し難しいことにチャレンジさせてみよう」
と、子供に対して前向きにアプローチができます。

POINT

今までよりどのくらいできるようになったか」に着目すると、成長を感じられて子どもに対して前向きにアプローチできる。

子育てで悩んでいるのは、自分だけじゃない

親は、子供ができないことに目を向けてしまう

シュンが小さいころ、ママがシュンを連れて子育てサークルに行っていました。

ママはシュンが周囲に全く興味を示さず、周りの子が追いかけっこをしている中で延々と本を読んだり寝転がってミニカーを転がしているので、

やっぱり他の子と違うよね…。
他のママはシュンのことを変わった子だと思っているかな…。

と思っていました。

ある日、ママは覚悟を決めてシュンの発達についてサークルのママ友達に打ち明けました。
すると、それを聞いた友達から、

「発達障害とか全く思わなかった。私、シュン君のこと、ずっとうらやましいと思ってたんだよ」

と言われたそうです。

そのママ友達の子どもは、とても活発で、いつもみんなと元気に動き回っている子どもでした。

ママはその子のことをみて、

シュンもあんなふうに活発に走り回ってほしいなあ・・・

と思っていました。

しかし、ママ友達は

うちの子はシュン君みたいに全くおとなしくできないし、本も読んでくれない。どうしたらいいのかな・・・

と悩んでいたのです。

親は、子どもができないことにどうしても目を向けてしまいます。
自分の子どもができなくて、よその子ができることが、気になってしまいがちです。
しかし、ほかの親御さんからみれば、全く逆の見方をしていることもあるのです。

できないことを受け入れつつ、できることに目を向ける

子育ても含めて、私たちは「できないこと」にばかり目を向けてしまいます。
しかし、正しく現状を把握しようと思えば、「できること」にも目を向ける必要があります。
もう一度、子どもたちのことをよく見てみましょう。

「箸の持ち方が、すこしずつ上手になっているな。」
「お友達の心配をする気持ちが芽生えてきたな」

そんな発見があるのではないでしょうか。

子どもたちは少しずつかもしれませんが、必ず成長しています。

できないことが気になって悩むことも多いと思いますが、子どもたちのできることにも目を向けて、見守っていきましょう。

POINT

自分だけじゃなく、親はみんな子育てで悩むことがある。
それは、できないことに向けてしまうから。
子どもができることにも目を向けて、成長を感じて見守ろう。

まとめ

ナオパパはシュンに発達の遅れがあるとわかったとき、素直に受け入れることができませんでした。

そして、よその子と比べては、落ち込んでばかりいました。

しかし、いろいろな経験を通じて、

  • 人と比べてしまうことは、悪いことではない
  • 子どもの成長は、時系列でみる
  • 子育てで悩んでいるのは、自分だけじゃない

ことを理解することができました。

今も完全には受け入れられていないのかもしれません。

でも、「受け入れられない自分」も含めて受け入れて、子どもの成長する姿を楽しみに、前向きにアプローチするべきことは理解することができました。

子育てはどこまで行っても悩みがつきものだと思います。
皆さんの子育ての参考に少しでもなればうれしいです。

よかったらシェアしてね!

コメント

コメントする

目次
閉じる