突然ですが、皆さんの「悩み」って何ですか?
お金のこと?
健康のこと?
いろいろ気になると思いますが、やはり「人間関係」の悩みが多いのではないでしょうか。
しゅんりょうの今の職場の上司は、ささいなことで怒鳴ってくるタイプで、転勤して出会ったころは本当に参っていました・・・。メンタル激弱なので、「怒られたこと自体」をいつまでもくよくよ考えて、やるべきことが手につかなくなってました。
しかし、「アドラー心理学」の名著「嫌われる勇気」を読んで、人間関係についての基本的な考え方を変えたおかげで、大きく落ち込んだり、いつまでも気にすることはなくなりました!
今回は皆さんに以下の内容をお伝えします。
<職場などでの人間関係に悩んでいる方へ>
①人間関係の捉え方が激変する「アドラー心理学」とは?
②「アドラー心理学」を理解して、行動に移しましょう!
正直言って、わかりやすい内容とはいえないのですが、例をいれてお話していきますのでぜひお読みください。
「アドラー心理学」とは?
「アドラー心理学」とは、19世紀生まれのユダヤ系オーストリア人心理学者、アルフレッド・アドラーが創設し、その後発展を遂げた心理学です。
詳しく語ると何万字も必要になるので、今回は以下の2つにまとめて、順番にお話していきます。
①すべての行動は「目的」から発生する【原因論と目的論】
②あなたの問題?わたしの問題?【課題の分離】
全ての行動は「目的」から発生する【原因論と目的論】
皆さんは、仕事をしているときや、新しいことに挑戦するときに、
「忙しかったから、できなかった」
と言ったことはありませんか?
ナオパパは・・・
めちゃくちゃあります。
このように、「A(原因)だから、B(結果)だった」という風にものごとを考えることを「原因論」といいます。
しかし、アドラーはこの「原因論」を明確に否定します。
ではみなさん、もう一度考えてみてください。
「忙しかったから、できなかった」
と言ったときって、実はなんとなく気乗りしない仕事に手をつけない理由として、他の仕事が忙しいという状況を生み出したりしていませんでしたか?
ナオパパは・・・
めちゃくちゃ当てはまりました。
ハンマーで頭をたたかれたような衝撃を受けたのを覚えています。
これが、アドラーが提唱する「目的論」の考え方です。
アドラーは、「人の行動は原因によってではなく、目的によって決まっている」と説きます。
人の行動の根拠となるのは・・・
X 原因論 (例 忙しかったから、できなかった)
〇 目的論 (例 やるべきことをしなかったのを、忙しいという理由で正当化している)
基本的に、人は不満があったとしても、今のままでいる方が楽と考えています。そのために現状維持でいられるような状況をあえて作り出しているのです。アドラーはこれを「人生の嘘」と呼んでいます。
しかし、人は誰でも変わることができます。
あなたが変われないのは、過去や環境に原因があるからでも、能力が足りないからでもありません。
ただ、「勇気」が足りないのです。
人は変われる。
変われないのは、過去・環境・能力のせいではない。「勇気」が足りないからだ。

あなたの問題?わたしの問題?【課題の分離】
さて、再び質問です。
皆さんは、例えば仕事などでミスをしたときに、上司から
「君がミスしたから、僕が怒らないといけないんだ」
と言われことはありませんか?
ナオパパは・・・
めちゃくちゃあります。現在進行形であります。
しかし、アドラー心理学では、この言い分は正しくありません。
ミスをしたことと、怒ることは別の問題だからです。
ミスに対して、怒るという反応を選択するかどうかは、上司の課題であり、あなたの課題ではありません。
当たり前のことのようですが、この切り分けを理解できるかどうかは本当に重要です。
頭では理解できていても、実際に怒られたときに「自分のせいで・・・」と感じてしまう人は多いのではないでしょうか?特に、責任感の強い人ほどおちいりやすくなります。
しかし、もう一度言います。
ミスに対して、怒るという反応を選択するかどうかは、上司の課題であり、あなたの課題ではありません。
あなたがすべきことは、自分自身の振る舞いをよりよくすること、それだけです。
あなたができるのは、あなた自身の行動をよりよくすることのみ。
周りの人がどう受け止めるかは、周りの人の課題であって、あなたの課題ではない。
あくまで自分のできることに集中するべきというのがアドラー心理学の考え方です。
「認められたい!」と思っても、認めるかどうかは他者(上司)が決めることです。あなたは他の人の期待にこたえるために何かをする必要はありません。
人間関係に悩んでいる人へおすすめしたい本「嫌われる勇気」
「嫌われる勇気」は、日本で200万部をこえる販売部数を誇る、「アドラー心理学」をわかりやすく解説した名著です。
ご存じの方や読まれた方も、多いのではないでしょうか。
「嫌われる勇気」では、青年と哲人の対話形式でストーリーが進んでいきます。
哲人の言葉に、時には反発し、時には驚嘆しながらも、少しずつアドラー心理学を理解していき、最後には哲人の言葉を信じ、新しい世界観に確信をもって踏み出していきます。
青年は、アドラー心理学を知る前の私たちです。私たちが疑問に感じることや受け入れがたいことを、青年と哲人のやり取りの中で私たちも順を追って理解していくことができます。
理解をして、行動に移そう

今、ここを生きよう
職場などでの人間関係に悩んでいるあなた。
あなたが考えるべきは、あなた自身の立ち振る舞いをよくすることのみです。
「あの上司のもとでは、ろくに仕事なんかできない!」
という考え方もまた、「人生の嘘」におぼれた考え方なのです。
残念ながら、「アドラー心理学」は聞けば心がすっとするという優しいものではありません。あなた自身が変われることを理解し、勇気をもって変化に挑んでいかなければいけないという教えです。
この記事を読んで、あるいは「嫌われる勇気」を読んで、「なるほど、わかった!」と思っても、行動をしなければ何も変わりません。
禅宗の言葉に「即今(そっこん)」という言葉があるのをご存じですか?
読んで字のごとく「まさに、今この瞬間」という意味です。
人生において、もっとも残された時間が長いのが「今」です。
何かを始めるとしたら、「今」始めるのが一番です。
何から始めてよいかわからないという方は、すぐにできる行動として2つお示しします。ぜひ今すぐ行動を起こしてみませんか?
①読書の時にメモを取ろう
②職場以外のコミュニティを持とう
読書の時にメモを取ろう
ナオパパは、読書は割と好きなんですが、本で得た知識を行動に移すっていうのが苦手なんですよね・・・。
しかし、メモを取るようにすることで、行動に反映する確率がぐっと高まりました。
理由は以下の2点です。
①メモを取ることで、要点の整理ができ、理解が深まるので、行動に移しやすい
②メモを取るという小さな行動(スモールステップ)を踏んでいるので、次の行動へのハードルが下がっている。
メモを取るという行為が、すでに行動の第一歩になっています。
心理的なハードルを下げて、メモを取った自分を認めてあげてください。そして、メモでまとめた知識を生かして、行動を変えていきましょう。
職場以外のコミュニティを持とう
これは、究極の理想形です。これができたら心の底から「すごい!」と思います。
職場の人間関係の悩みのウエイトが大きい人は、生活そのものが仕事中心になっているケースが多いです。
その結果、職場での自分の立場を守らなければならないという心理的プレッシャーが大きくなり、職場内での他者の要求に答えなければならないという考えが強くなってきます。
パパサラリーマンであればお子さんの幼稚園や学校のPTA活動に参加するとか、趣味のサークルに加入するとかそういった形がよいと思います。
他のコミュニティを持つことで、「人生は会社だけじゃない」と感じることができ、より大きな視点をもつことができるようになりますよ。
まとめ:ぜひ行動に移しましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。
もしアドラー心理学を学びたいと思われた方、もしよければ「嫌われる勇気」を読んでいただいて、自分を変える一歩を踏み出していただきたいと思います!
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